AIを使えば、以前より短期間で、見栄えのよいWebサイトを作れるようになりました。
ただし、制作速度が上がっても、公開先のサーバーや更新担当者の事情まで自動で解決されるわけではありません。
作れることと、公開できることと、現場で更新し続けられることは別です。
これは、能登町のWebサイト移設案件で、改めて実感したことです。
制作会社へ最初に伝えること
- 現在使っているサーバー
- 実際に更新する担当者
- 更新頻度と更新方法
- 追加できる契約・費用・権限の範囲
サイトはできていた。でも、そのままでは置けなかった
能登町の案件では、記事や支援情報を管理画面から更新できるWebサイトが、すでに完成していました。
ところが、町役場のサーバーへ移設しようとすると、そのままでは公開できないことが分かりました。もとのサイトはNode.jsやデータベースを使う一方、移設先ではプログラムやデータベースを使えず、静的なHTMLや画像をFTPで置く運用だったためです。
家は建っているけれど、土地の条件に合わず、そのままでは移築できない状態です。

AIが作りやすい構成と、現場が続けやすい構成
Node.js、React、データベース、クラウドサービスは、開発しやすく、機能も追加しやすい便利な選択肢です。
一方、地方企業や自治体では、既存サーバーを使い続ける、更新はFTPで行う、エンジニアがいない、担当者が異動する、新しい月額契約を増やしにくいといった事情があります。
技術の良し悪しではなく、誰が、どの環境で、何年使うのかで正解は変わります。

デザインより先に、置き場所と更新方法を決める
色や写真、トップページの見せ方は重要です。しかし、公開環境の確認を後回しにすると、完成後に作り直しが発生します。
先に確認するのは、公開先、利用できるプログラム、データベースの有無、更新担当、ファイルの設置方法です。家具を買う前に、部屋の広さと玄関の幅を測るようなものです。
能登町では、サイトより運用を作り直した
町役場のサーバーを新しくすれば技術的には解決できます。しかし、契約、費用、権限、セキュリティ、担当者教育という別の負担が増えます。
そこで、スプレッドシートへ更新内容を入力し、公開用の静的ファイルを生成し、町役場の担当者がFTPでアップロードする流れを検討しました。

最新技術よりも、担当者が理解でき、引き継げ、止まったときに戻せることを優先しました。
Webサイトは、更新できたときに完成する
公開後には、情報の追加、修正、担当者交代が起きます。管理画面があっても複雑なら使われず、自動化されていても止まったときに直せなければ続きません。
担当者が迷わず更新でき、担当者が変わっても引き継げること。それが本当の完成条件です。
制作前に確認したい5つのこと
どこへ公開するか
その環境で何が使えるか
誰が更新するか
どう更新するか
制作者がいなくても続くか
発注前に、この3つだけ聞いてください
このサイトは、現在契約しているサーバーへそのまま公開できますか。
公開後は、誰が、どの画面やファイルを使って更新しますか。
制作者がいなくなっても、社内や別会社へ引き継げますか。
この三つに明確な答えがあれば、完成後に困る可能性は大きく下がります。
AIで作れるものを、現場が使える形へ変換する
AIによって制作速度は上がりました。だからこそ、技術を選ぶ前に、公開環境、担当者、権限、更新方法を設計する必要があります。
必要なのは、AIが作れるものを、現場が使い続けられる形へ変換することです。
制作前の環境確認だけでも対応します
現行サーバーで公開できるか、既存サイトを移設できるか、誰がどう更新するか。新規制作を丸ごと依頼する前の構成確認や、更新方法の見直しからご相談いただけます。
Webサイトの制作・移設について相談する