道具は少ない方がよい。一つのものを長く使い、余計なものを持たない。最近は、そうした考え方をよく目にします。
私自身、キャンプ道具については、かなりその方向へ近づきました。最初はいろいろ買いましたが、実際に使い続けた結果、軽くて、役割を兼ねられて、持ち運びやすいものへ絞られていきました。
ところが、釣り道具は逆です。ロッドも仕掛けもルアーも、条件に応じて細かく変えます。数だけで見れば、キャンプ道具より多いかもしれません。
釣りでは増やし、キャンプでは減らす。判断基準は、その道具に明確な役割があるかです。
釣りは、条件に合わせて変えること自体が面白い
釣りは、昨日うまくいった方法が、今日も通用するとは限りません。天気、水の透明度、潮や流れ、狙う魚、魚がいる深さ。同じ場所でも条件によって正解が変わります。
そのため、ロッドの長さや硬さ、ライン、仕掛け、ルアーの形・色・重さ・動かし方を変えながら反応を見ます。
道具が増えるのは、単に所有欲を満たすためではありません。試せる仮説を増やすためです。

釣り道具は、最初から最高峰を軸に選んだ
釣りについては、比較的早い段階から、最高峰に近い道具を軸に選びました。高ければ何でもよいという話ではありません。
中途半端な道具を何度も買い直すより、最初から基準になるものを使った方が、自分に必要な性能を理解しやすいと考えたからです。
結果として数は増えましたが、無駄買いはそれほど多くありません。どの魚を狙うのか、どこで使うのか、既存の道具と役割が重複しないかを確認しているためです。
キャンプは、買ってから減らした
一方、キャンプ道具はかなり買いました。テント、チェア、テーブル、調理器具、ランタン、収納用品。便利そうなものや、新しい仕組みを見ると試したくなります。
ペグを打って張る従来のテントにも面白さがありますし、空気を入れるだけで立つエアーテントのような、既存と新規を掛け合わせたギアにも驚かされます。
ただ、道具が増えるほど、運ぶ、積む、設営する、片付ける、収納する負担も増えます。そこで、軽いか、小さくなるか、一つで二役を担えるか、毎回使うかを見るようになりました。
キャンプでは、軽さは正義です。機能の多さより、持っていくことをためらわない方が重要です。

道具は、増やすか減らすかではなく、役割で見る
釣り道具が多く、キャンプ道具を減らしていることだけを見ると、一貫性がないように見えます。しかし、私の中では同じ基準です。
釣りでは条件が細かく変わるため、役割も細かく分かれます。キャンプでは、収納箱をテーブルにする、調理器具を食器として使うなど、一つの道具へ役割をまとめられます。
釣りでは役割を分ける。キャンプでは役割をまとめる。違うのは、それぞれの遊びに必要な役割です。

道具が主役になると、遊びが買い物に変わる
道具が好きだと、比較動画やレビュー、新製品を探すこと自体が楽しくなります。ただ、外へ遊びに行く時間より、道具を探す時間の方が長くなることがあります。
私が今見るようにしているのは、性能表より行動の変化です。その道具があると出かける回数が増えるか、準備が嫌にならないか、現地で体験へ集中できるか、長く使いたいと思えるか。
道具は、外へ出るためのものです。買うこと自体が目的になると、遊びが買い物へ変わります。
仕事では減らし、遊びでは必要な複雑さを残す
普段の仕事では、重複入力、待ち時間、迷い、手戻りなど、価値を生まない時間を減らしたいと考えます。
しかし、釣りの試行錯誤は減らしたくありません。キャンプでも、テントを張り、道具を並べ、少し不便な環境で過ごす時間そのものに価値があります。
効率化とは、すべての時間を短くすることではありません。大事ではない時間を減らして、大事な時間を増やすことです。
道具の正解は、遊び方によって変わる
道具は、少なければ正しいわけでも、高ければ正しいわけでも、最新なら正しいわけでもありません。
釣りでは細かく使い分けるために数が必要です。キャンプでは負担を減らすために数を絞ります。
この道具は、自分の体験をどう変えるのか。それが説明できるなら、道具が多くても意味があります。説明できない道具が増えてきたら、一度減らした方がよいのかもしれません。
仕事も遊びも、道具を役割から考える
このサイトでは、仕事と遊びで実際に使った道具について、選んだ理由、使い方、失敗したことまで記録していきます。
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